とくにひどいカビは、どうやって掃除?

 

前述した“濡れ雑巾NG”の理由をさらに詳しく説明すると、濡れ雑巾で畳をふくことで表面上はカビがとれたように見えても実はカビ菌が畳の深部に入ってしまい、すぐにまた繁殖する危険があるからです。だから、カビが入りこまないよう掃除機で吸引するのが正解なんですね。

 

とくにカビがひどい部分は、つかわない歯ブラシなどでやさしくこすり、カビを畳からはがした上で掃除機をつかって吸いとるといいそう。

 

掃除機で念入りにカビを吸引したあとは、消毒用のアルコールなどで仕上げをします。畳の種類によっては、使用してはいけない成分などがあるかもしれませんので、最適製品は畳屋さんに確認してみるといいでしょう。

 

アルコールで仕上げのふきとりするさいは、布にしみこませてからやさしくふくか、霧吹きに入れて少量ずつかけながら乾いた布類でふいていきます。このときアルコールもつけすぎないよう、また室内の換気も十分に行ってください。

 

コツは、畳の目にそって優しくふきとってあげること。最後にもう一度畳を乾かして、カビ対策掃除は完了です。

 

畳のカビ防止は先述した3大原則に忠実に、そしていざというときはプロ伝授の掃除法。このふたつを押さえれば、カビ対策は万全ですよ。